皆さんこんにちは。
太陽の日差しが強くなってきて段々夏に近づいてきましたね。
工房の近くでは蛍が飛び始めました。何歳になっても蛍の光を見ると童心に帰ってしまいますね。とても癒されます。

本日はいくつかあるアンティーク家具の仕上げ方法のひとつ、「フレンチポリッシュ」を紹介したいと思います。
ヨーロッパのアンティーク家具はほとんどこの手法で仕上げられています。深みがあって落ち着いた上品のある光沢が出ます。
木の質感が生かされるためアンティーク家具に最適な手法なのです。
天然素材の為、食品、医薬品、化粧品にも使用されるくらい人体に影響がありません。
この「フレンチポリッシュ」という仕上げ方法は「シェラック」を使います。
「シェラック」とは「ラックカイガラ虫」から採取される分泌物を精製して作られる天然樹脂のことです。
「シェル（分泌物が貝殻状という意）」と「ラック（昆虫がたくさんという意）」から「シェラック」と言われているらしいです。

こちらが「シェラック」です。

そしてこちらがアルコールで溶いたシェラックです。

このように液体にして塗っていくのです。

この「フレンチポリッシュ」はとても高度な塗装技術が要されるうえ、時間も掛かるので現在ではフレンチポリッシュの技術をもった職人は減少していくばかりとなっています。
次回は以前に紹介させて頂いた「スモーカーズチェア」を「フレンチポリッシュ」で仕上げてみたいと思います。仕上げの様子はこちら

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