From Factory
今日は前回修理していた椅子が完成したので報告です。
複雑に折れていたフレームを接着修理した後は木部の仕上げ作業を行いました。
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ポッキリ折れていた箇所も、この通り!
よく見ないと何処が折れていたかわかりません。
塗装を含む仕上げ作業は、アンティーク家具修理において、最も重要な作業の一つです。
アンティーク家具は長い間に使用された傷、色合い、ツヤ等の風合いを損なってしまうと魅力的に見えません。
キヤアンティークスのレストアの基本は、これら家具の持つ風合いを残しつつ、構造部分はしっかりと修理するということを常に心がけて作業を行っています。
今回の修復でも少しだけ使いましたが、木工所には各時代、各素材の古い家具のパーツ、材木等が数多くストックされています。
欠品してしまったパーツ、欠けてしまった彫刻や、破損や虫喰いなど交換が必要な場合は適切な材料から選んで製作し取付ける事により、はじめてアンティーク本来の風合いを活かしたレストレーションが出来るのです。
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