From Factory
家具から外されたモールディング装飾のパーツです。
定規と並べると激しく反っているのが解ります。
ここまで反ってしまうと接着剤だけで直線をキープする事は出来ませんが、逆に保持力が強過ぎる接着剤だと割れてしまうこともあるので、かえって外れてくれた方が良いとも言えます。
ここまで反ってしまうと、接着剤とネジや釘で無理やり固定しても、時間の問題でまた外れてしまう事になるので、反った木材を真っ直ぐに矯正する必要があります。
木材を曲げるには、ベントウッドチェアの様に熱と水分が必要です。
塗装は温存出来ませんが、背に腹は変えられません。
細長いパーツなので、煮たり蒸したりするよりもアイロンの矯正が妥当でしょうか。
こちらがベンディングアイロンという工具。
元々はギターやウクレレの側板を曲げるための道具です。
一晩水に浸けたパーツを、熱々のアイロンに押し当てて反りを戻していきます。
水に浸けて押し当てて、を何度か繰り返し、ある程度直線が出たところで、捩れない様に注意しながら治具に固定して、少しだけ逆のテンションを掛けながら3日ほど乾燥させます。
治具から外してここまで真っ直ぐに矯正できていれば接着剤と押さえクギで大丈夫でしょう。
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