GREEN MAN グリーンマン
アンティーク家具に時々潜んでいるこの生物…、動物の様にも見えますが…”グリーンマン”と呼ばれています。
ゴシック期以降のヨーロッパの美術や建築物、家具に彫刻される定番のモチーフで、様々なデザインのグリーンマンがいるのですが、基本的に顔や体が葉で覆われており、口から葉を吹き出したりしているものもいたりします。
森林や樹木に魂があるという自然信仰(アニミズム)の考え方から生まれた、森の神様や森の精霊の顔とも呼ばれますが、実際にはそのモデルやルーツの定義をすることが難しいくらいヨーロッパ全域で連綿と建築、家具、織物などの意匠に使われ続けています。
建物や家具に精霊や妖怪のような生物が潜んでいるなんて、なんとも神秘的。
冒頭のグリーンマンはこちらのビューローに潜んでいます。
口の部分が取手になっています。どことなく猫の様にも見えるとても愛嬌のあるグリーンマン。
こちらはビューローブックケース。角ばった顔つきに髭のような葉もあり、このグリーンマンは男性的な雰囲気ですね。
木製のコールボックス(石炭入れ)。グリーンマンはライオン風。
ゴシックスタイルのホールチェアのグリーンマン。髭を蓄えた老人のような様相が、”森の神様”といったイメージ。
ステッキスタンドにもグリーンマンが。おどろおどろしくもあり、雄々しい印象もあたえます。
紹介したグリーンマンの家具はキヤアンティークス藤沢ウェアハウスにて展示中です。
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