From Factory
日本製、欅(ケヤキ)の臼の入荷です。
英国アンティークショップなので英語でカッコ良く表記したいところですが該当する単語も無さそうです。
ちなみに欅は、日本から輸出された木材を「ゴールデンエルム」なんて言われてたんだとか。
しばらく臼としては使われていなかった様で、軒下や物置きで放置されていたのか、全体が銀化してしまっています。
大きさは直径約73㎝、多少縮んだであろう事を差し引いて、臼のサイズですから二尺五寸といったところでしょうか。
二尺を大きく上回る臼はかなり大型です。
小型の臼は安定するように下に向かって太く造られますが、この臼は不安定とは無縁の重量です。
成人男性二人(キヤのスタッフ)でもトラックに積み込むのがやっとでした。
残念ながら正確な年代は解りませんが(少なくとも昭和よりは古いと思われます)、これだけの大型はいつの時代でも相当な高級品だったはず。
出所は間違いなく名家でしょう。
これは同じ欅の臼の中でも相当良い材料を使ってるに違いない。ということで、表面を皮1枚削って見ることにしました。
全てサンドペーパーで削ります。なかなか大変な作業です。
やはりきれいな赤身が出てきました。
赤ければ赤いほど高級とされる欅ですが、ここまで赤の強い大径木の欅は現代では手に入らないのではないでしょうか。
古い修復跡がありますが、全体的に変色だけで虫食いや腐りは見当たりませんでした。
やっぱり昔は良い材木が有ったんですね。
臼として販売するのはあまりにも需要が少なそうなので、手近にあったちょうど良いサイズのガラスを天板にして、テーブルに用途変更です。
仕上げは臼としての将来も考えて、迷いましたがワックス掛けも含めて塗装は見送りました。
キヤアンティークスでは珍しく、無塗装のままですが仕上がり済みです。
KK 1270 日本製 江戸後期~大正 欅 カラストップ臼テーブル
¥125,000円(税別)
約Φ730㎜×H560㎜(ガラス含む)
ガラス㎜720㎜T8㎜
天板の下はディスプレイにも使えそうです。
藤沢ウエアハウス2階、和家具コーナーで展示販売中です。
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