陶器製フットウォーマー
1920年代 英国 Lovatt’s Langley Ware。湯たんぽのように中にお湯を入れて足もとを暖めるフットウォーマー。
Lovatt’s 社はダービー州で今日も存続している銘窯Denby社と並んで、上質なストーンウェア(炻器)で知られた窯元です。
どっしりとした温かみのある質感で、熱いお湯を入れることでじんわりと暖まるようになっています。
電気もガスも使わない、エコロジー暖房器具ですね。
暖房のある室内であえて使う機会は少ないと思いますが、焼き物ですので肌触りが良く、清潔で掃除もしやすいのが売りです。
寝具に忍ばせたり足下に置くのにもおすすめです。
かつて陶磁器は工業生産の花形で、このお品のように様々な陶磁器製の生活用品が作られていましたが、金属加工技術の向上やプラスチック製品の台頭によりその姿を消していきました。
実際、このお品を製造したLovatt’s社も1950年頃まで他の陶器製テーブルウェアやティーウェア、ドメスティックウェアと共に同型のフットウォーマーを生産していました。
日本の火鉢と同じく、電気の普及した現代ではあまりお目にかかることのない一品です。
藤沢ウェアハウスにて販売しています。
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