Kneeler/ニーラー
こちらの背の低い小さな脚付きクッションはKneeler/ニーラーといいます。
カソリック教会で祈祷の際、ひざまずく時に膝(ひざ)を乗せる台の事で、聖書を置く祈祷台と一体になったものや教会のベンチ(チャーチピュー)の足下にニーラーが据え付けてある場合が多いのですが、御覧の通りこちらは単体のニーラー。
カソリックの祈祷用といえばいかにも由緒正しい家具のように思えますが歴史は比較的新しく、最初に文献に登場するのは16世紀以降、それも祈祷儀式の一端として言及されたに過ぎません。
上述したように教会に設えられた家具や什器の一部としての使用が多かったため、ニーラー単体の需要が増してくるのは主に19世紀以降、購買力のある中産階級の人々が登場してからでした。
このように横に長く幅の薄いニーラーはハソック(膝置き用の小さなオットマン)やタフェット(小さな腰掛け、膝置き)とも呼ばれ、祈祷時の膝置きとして使わない平時もフェンダー(緩衝=クッション)スツールやファイアサイド(暖炉に置く)スツールとして膝を置いて使うことが出来ます。
コンパクトで軽く、家中で使い易いようにデザインされていますし、座卓のあるリビングには座椅子としてもぴったりの高さですよ。
4種の生地で張り替えてみました。生地が違うだけでだいぶ雰囲気が変わりますね。
藤沢ウェアハウスにて展示販売中です。
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