TOY SOLDIERS おもちゃの兵隊さん
おもちゃの兵隊(トイ・ソルジャー)は19世紀から20世紀前半、ヨーロッパやアメリカの男の子の定番のおもちゃでした。
その原型となったのは実際に軍議で使用されていた駒(こま)で、おもちゃとしては18世紀のプロシア(現在のドイツ)にて錫製のおもちゃの兵隊が作られたのがその始まりと言われています。
子供向けのおもちゃであると同時に国民向けのプロパガンダとしての一面も持っていた為、特に~20世紀前期に作られたものは生産された時代、国の兵装をしていることが多いようです。ちなみにルールのあるテーブルゲームではなく、通称「ウォー・ゲーム」と呼ばれる戦場のミニチュアを再現するパノラマ制作のような遊びに使われます。
おもちゃの兵隊というとグリム童話の「スズの兵隊」が有名ですよね。
材料が足りなくて片足しかない兵隊さんと、片足を上げて踊るバレリーナの紙人形との切ない恋の物語。
このタイトル、よく「鉛の兵隊」とか「ブリキの兵隊」とも呼ばれますが、原題は「TIN SOLDIER」。
TIN=スズ、元素記号は Sn。鉛の元素記号は Pb。ブリキはスズをめっきした鋼板のこと。
なので「スズの兵隊」が正解。
ちなみに日本の有名な童謡「おもちゃのチャチャチャ」に出てくるのは鉛の兵隊ですね。
実際のところ、錫と鉛の両方、そして合金である「白目」(はんだ)が素材になることも多かったようなので、どれも間違ってはいませんね。
話がそれちゃいましたが…。
小さくても手にずっしり重く、剣などの細かいパーツなども有り、子供のおもちゃというよりむしろ子供は触っちゃいけない置物の風格が漂っています。
実在した軍隊の制服に身を包んでいて、国も制服も多種多様。全て手彩色されています。
是非お気に入りを見つけて、コレクションに加えてみてください。
※写真の商品は藤沢ウェアハウス店で展示販売中です。横浜本店でも扱っております。
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