アンティーク トゥルートリオ
素敵なアンティークのトリオ(3点セット)。ヴィクトリア朝期初期(19世紀前期)のお品です。
純白の素地に、フランスのセーブルのようなポンパドールピンクのバンド(帯)が描かれ、金彩で細かな絵付けがしてあります。
ヨーロッパのティーセットで「トリオ」と云えば、カップ&ソーサーにケーキプレートの3点がセットになったティーウェアを指しますが、こちらはティーカップとコーヒーカップに一枚のソーサーを組み合わせた3点セット。
通称「トゥルー・トリオ」(真のトリオ)と云います。
実はヴィクトリア時代初期の頃は、このような3点セットが主流で、所謂「トリオ」といえばこちらを指しました。
コーヒーカップとティーカップの大きさが違うため、今日のティートリオ必ず見られる、ティーカップの足元に合わせた円い窪みがソーサーに無いのもこの「トゥルー・トリオ」の特徴です。
コーヒーと紅茶でカップを使い分け、ソーサーを共有するとは、ある意味合理的ですよね。
また、ソーサーには窪みがないので、デザート皿として使い回せるのでとても便利。
なぜ廃れてしまったのか不思議なくらいですが、アンティークならではの優雅さもあり、とても実用的なセットなのです。
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