ベントウッドアームチェア
ただ今、キヤ木工所では、アームレスト付きのベントウッドチェアをレストア中です。
オリジナルでは珍しいシートが布張りの物です。
今月のイギリス買付隊の話でも、状態の良いベントウッドチェアは数が激減していると聞いています。
椅子の造りや、個体数の多さからカフェなどの店舗使いや、アンティーク家具を初めて買うお客様に人気だったベントウッドチェアも、ここ数年の内にいよいよ本格アンティークの仲間入りかも知れません。
東欧で多く造られていたベントウッドチェアですが、今回の椅子もルーマニアで造られた物の様です。
本場はポーランドとされていますが、チェコスロバキアやユーゴスラビア、ハンガリー等で造られた物も過去に取り扱っています。
名前が変わってしまった国があるのもアンティークならではですね。
アンティークとしては比較的新しい1940-50年頃に造られた物のようです。
ベントウッドチェアはその名の通り、木材を曲げたパーツを組み上げて造られていますが、よくぞここまで曲げられたもんだなといつも感心してしまいます。
蒸したり煮たり、熱と水分で木材は思ったより軟らかくなりますが50年100年の間にトラブルも多かったと思われます。生き残った家具達は大事にしてあげたいですね。
現在6脚修理中です。仕上がりましたらまたこちらのブログでもご紹介します!お楽しみに!
Back to Page