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ハミルトンボトル | キヤアンティークス
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ハミルトンボトル


底が丸くなっているこちらの瓶、1980〜1900年代頃のイギリスで炭酸飲料が入って売られていたボトルで、「ハミルトンボトル」と呼ばれています。
1772年、イギリス人Joseph Priestley氏が炭酸水を発明し、瓶に入れて販売したのですが、瓶の中で炭酸が抜けてしまう問題に長年悩まされていました。
炭酸を逃がさないために瓶を密閉すると炭酸の圧力で瓶が破損してしまうのです。
そこで、1800年代初頭William Hamilton氏が密閉しても炭酸の圧力を分散できるように底が丸くなっている瓶を発明しました。
それがハミルトンボトルです。
底が丸いため当然立たせる事ができないのですが、コルク栓を使用していたため、栓が乾かないように寝かせて保存する必要があったので好都合だったのです。
とはいえ、飲み終わるまで手で持っていないといけないのは不便、と言う事で、ハミルトンボトルスタンドなるものも作られました。

コルク栓は炭酸で飛び出さないように針金等でぐるぐる巻きに縛ってあったそうですが、そんなコルク栓問題は1872年Hiram Codd氏の発明したコッドボトルで解消します。
コッドボトルとは、日本で言うところのラムネ瓶ですね。

コッドボトルは炭酸の圧力を利用して中のガラス玉で密閉させ、開けるときも中へ押し込むだけなので、栓ごと再利用できる優れものでした。
後にガラス瓶の強度が増し、王冠で栓をする技術が生まれた事でこれらのボトルは廃れてしまいました。


ちなみに底がハミルトン型で口がコッド型のボトルはCodd/Hamilton Hybridと呼ばれ、コレクター垂涎の品。

現在のペットボトルも炭酸飲料の底の部分の形状が違うのを御存知でしょうか?
ペットボトルの場合は丸い突起がいくつかあることで立てられるようになっているんです。
飲料水の容器にも科学と歴史あり、ですね。
是非飾ってお楽しみください。

商品は藤沢ウェアハウスでご覧いただけます。
藤沢ウェアハウス店へのアクセスはこちら

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