From Factory
ヴィクトリアン(1834~1901)時代後期のサロンチェアです。
この時代の家具では希少な4脚セットの入荷です。
構造、塗装、張り布地、検品の段階で全てアウトだったのでフルレストアコースです。
ここまでは想定内だったのですが、布地を剥がして分解してみると。
なんと継ぎ手にボルトが入っていました!
150年前の椅子ですから、1回や2回修理が入ってるものですが、、何故ボルト!?
硬い材料を使えば強度が出ると思ったら大間違いで、この状態で負荷が掛かると、強すぎるボルトが本体を痛める事になり、致命傷になりかねません。
家具の補強に金属を使うことは有りますが、簡単なようで、加減と言うかセンスが求められます。
木材のダボに交換です。案の定ダボ穴がグズグズのガバガバになっていました。
このクラスの家具ならオリジナルはマホガニーのダボを使っていてもおかしくありませんが、サイズが揃わずスタンダードなブナのダボで対応しました。
塗装も全て剥がして塗り直しです。
剥離、サンディング、着色数回、フレンチポリッシュと王道の仕上げ方法です。
濃い目の着色ならこの類いの家具は間違いなくキレイになります。
とりあえず1脚だけ張り替えてみました。
ダークマホガニーにボルドーの生地は良く合いますね。自信作完成です!
フジサワウェアハウスでご覧いただけます!
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