フランス製 アンティークスケール
フランスの古いスケールが入荷しました。
ものは良いのですが、入荷した時は状態がひどくガラスも割れ虫食いが有り、バランスも取れなくなっていました。
インテリアエレメントとして使うにも痛みすぎていたので、修復致しました。
本体の箱と天板の大理石は元の雰囲気を残しつつ修理仕上げをしていきます。
ガラスは新しいものに交換し、壊れてしまった金属パーツをろう付け修理。
ここまで来て悩みどころが真鍮パーツをどこまで仕上げるか。
真鍮の変色した茶色も雰囲気があって良いのですが、緑青や汚れもひどく、元の高級感も出したいので今回は少し綺麗にする方向で仕上げました。
真鍮部分を仕上げるにあたり、どの程度綺麗にするかを考えて、使う道具や薬品を変えていきます。
紙ヤスリやスチールウールを使って削り取る方法や、コンパウンドや青棒、赤棒などの研磨剤で磨き上げる、薬品を使い分解するなど、色々あります。その方法各々に長所短所があり、真鍮の元の状態や、仕上げたいイメージに合わせて選んでいきます。
そして今回選んだのは酸で磨く方法です。
硫酸や塩酸、酢酸などで磨くと綺麗になります。
身の回りのものでいうとバッテリー液、サンポール、お酢ですね。
その中でもこのスケールにはお酢で磨きました。
お酢は強すぎず弱すぎず、仕上げのバランスが取りやすい上、仕上がりも少しくぐもった色合いになるので、金属部分だけ新品!のようにはなりません。
バランスの構造部分も分解し清掃、オイルでメンテナンスし組み上げます。
一定の水準まではバランスも取れ、パリッとした少し高級感の増す仕上がりになりました。
No.14335 フランス製アンティークスケール ¥38,000(税別)
藤沢ウェハウス店にて展示販売中です。
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