ショーケース製作しました。
かねてからキヤアンティークスをご利用頂いている横浜のクロコダイル製品専門店「馬車道今井」様より、ロングウォレットの売り場を増設したいとオーダーがありました。
そこで、デッドスペースになっていた作り付けの棚を大幅に加工して、扉付きのショーケースを製作しました。
展示される商品は主にロングウォレットとのことなので、奥行き方向のスペースはさほど必要ありませんが、元の棚の奥行きが200mm程でこの内々で装飾し扉を収めなくてはなりません。
かなりタイトな木工作業となりました。
建具は縦長の框組でガラスが2枚入るのでしっかりとした強度を確保したいところですが、今回はこの様な事情で扉の厚さを取ることができず、限度ギリギリの18mm。
木材は薄くすると不安定になるので保存状態の良いオークの古材を割いて製作しました。
商品のディスプレイが目的なのでガラスの板面を最大限確保するために框も限界の細さです。
薄く細い無垢材で建具製作。。。
NGワード連発な感は否めませんが、旧知のお客様ですので、エラーが出たら都度対応ということで色々トライさせて頂いております。
こちらのお店の内装、製作物は艶消しのブラックでまとめています。
次々に改装を予定される場合、どんな素材でも色合わせする必要も微妙な色違い心配も無く、同じ様な雰囲気に合わせられるので単色で店舗を展開していくのは正解かもしれません。
基本は現場で微調整、取り付けという流れですが、扉以外も工房である程度加工、塗装して現場に乗り込みます。
現場作業中は時間の制限もあり、ミスがあってもけないので集中力MAXで挑んでいるため、写真少なめですが、後日商品を展示した写真を送って頂きました。
超高級レザーのクロコダイル製品ということで、ショーケースのデザインもある程度拘らなければならない反面、主張が強すぎれば商品が映えず、デザインの段階からバランスの難しい現場となりましたが、概ね上手く収まったようです。
2024年は大規模な改装を計画しているとのこと。
もちろんキヤアンティークスも1枚噛ませていただきます。どんなお店に生まれ変わるか楽しみですね。
ありがとうございました。
馬車道今井
Back to Page