伊勢海老鋳造置き飾り
先日、工房にとても出来の良い鋳物の伊勢海老が入荷しました。
躍動感もあり造形の美しい伊勢海老です。
ですが残念なことに左前脚が一本ありません。割れて欠落しています。パーツが残っていれば付け直すのですが、欠落したパーツもありません。
このままでは余にも可哀想なので、製作することにしました。
今回は対象物が飾り置物なので、木で作り直すことにしました。
まずは右脚と、折れた箇所のバランスを観察し、角度や長さをイメージして一気に粗彫り、そして接着。
とりあえず木の脚が完成しました。
ここから着色して仕上げていきます。
普段アンティークやビンテージ物を修理修復していると、”マネて仕上げる”ことが多く、塗装のバリエーションが増える一方なのですが、今回は他の脚に合わせ鋳物の質感仕上げで塗装しなくてはなりません。下地で肌感を出し幾層にも塗装を重ね、削り、仕上げました。
一見するとわかりませんよね。
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