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ダイニングの窓にステンドグラスを取り付けました。 | キヤアンティークス
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ダイニングの窓にステンドグラスを取り付けました。

 

お客様のご自宅のダイニングの窓にステンドグラスを取り付けました。

既存の窓の室内側、窓の内枠にインセットで納めて、かつ脱着式ということで、シビアなサイズ調整を可能な限り遠隔で仕上げるという、いつも通り一筋縄ではいかない製作依頼です。

 

 

 

お客様の選択したステンドグラスと窓のサイズに大きなギャップがあり、デザインは試行錯誤しましたが潔く下部は開口に。

後で施主様がカーテンを取り付けるそうです。

タイミング良くオークの古材が纏まって入荷した直後だったので割高ですがご提案したところ採用していただきました。

 

製作物にあえて古材を再利用するメリットは大きく3点。

 

製作後の木材の反ったり縮んだり、極端な動きを回避できること。

使い込まれた表情がアンティークと相性が良いこと。

年々良材が減っていることから数十年前に使われた木材は良質であること。

 

傷が無くなるまで表面を削ってしまえば、新材と木目はさほど変わらないのですが、それでもしっかり乾燥して落ち着いた良材を使えるだけでもかなりのアドバンテージです。

 

 

この木材は元々某作業場(アトリエ)の作業台だったそうで、かなりハードに使われた痕跡があります。

若干の反りがあり、平滑を出す過程で表面のキズはどうしても少なくなってしまいましたが、反ったままでは具合が悪いので表情は程々に残して直線重視で製材します。

 

組み付け前にパーツごとにサンディングからの浮造(うづくり)で木目に更に動きを出しました。

今回は脱着式の建具組のため、組んだ後の反りや捩れにも注意して組み込みます。

縦の長い框には目立たない様に反り止めも仕込みました。

 

着色は以前購入して頂いたアンティークのオークチェアをイメージして。

同じ空間にセットされるので違和感の無いように塗装します。

 

 

事前に現場を採寸した際チェック済みですが、4ヵ所同じに見えてプラスマイナス2ミリ程の誤差があったので各々のサイズに合わせて調整してあります。

現場でのカットや鉋での調整も視野に入れてはいますが、塗装作業も追加になるのでできることならなら避けたいところ。

しかし押さえ渕で隙間のカバーもできないので、自分の採寸を信じてマイナス1mmから1.5mmのクリアランスで現場作業に臨みました。

結果1 mmも削ること無く写真の通り。

 

 

4枚同じデザインのステンドグラスが並ぶと壮観です。

ステンドグラスの取り付け後の撮影は逆光になるので難しいですが、とてもきれいに収まりました。

お客様にも喜んでいただけました。

ありがとうございました。

Shere
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