ステンドグラスフレーム オリジナル額縁
過去に何度か製作していますが、ステンドグラスのフレームからオリジナルの額縁を製作しました。
それぞれの事情でガラスと枠が別々になってしまいましたが、こちらも正真正銘1920年代、イギリス製のアンティークです。
ペンキの重なり具合が古さを物語っていますね。
素材は全てパイン材。
まずは解体と製材。
同じサイズと意匠の物を選別して厚さを揃えます。
ケガに繋がるので機械を使う前に、釘や蝶番等の金属は無理をしてでも外しておきます。
角材のうちに裏面の段差まで欠き込んでおきます。
必要な長さに45度でカットして接着。
ベルトクランプで締め上げます。
接着剤が硬化する間に、裏板とガラスを準備します。
ガラスは工房にストックしていたヴィンテージの2ミリ厚。
カット後のガラスの断面は安全のため丸めてあります。
裏板は見えないところではありますが、ベニヤ板のみでは味気ないので、イギリスで仕入れた建築用の壁紙を貼り付けます。
デザインは様々ありますが今回はこの3種類。
最後にトンボとワイヤーを取り付けて完成です。
毎度造る度に思い出しますが、額の製作ってじつは結構な種類の仕事を組み合わせた製作物なんです。
使う工具も多岐に渡ります。
普通の製作物はまとめて造った方が効率的なんですが、ステンド枠の場合、材にも個体差があるので機械的に造れるかと言うとそうも行かず。
それぞれ1点物を造る気概と集中力が必要です。
傷んだ箇所や剥がれ掛けのペンキはあえてそのまま残した意匠です。
ポストカードや洋書の切抜きなどを入れてシャビーな質感をお楽しみください。
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