イギリス ミッドセンチュリー ”グレイズ・ポタリー”
イギリスのA.E.グレイ・アンド・カンパニー製、創業晩年の1950年代に作られた”グレイズ・ポタリー”の食器類。
内容は以下の通り、一人用のディッシュ(食器)セットでの販売となっています。
・ダブルハンドルカップ×1
・ソーサー×1
・ブレッド&バタープレート×1
・ランチプレート×1
・ディナープレート×1
今日「グレイズ・ポタリー」の愛称で知られるA.E.グレイ社は、20世紀初頭にイギリスの陶器産地ストーク・オン・トレントにて工芸商アルバート・エドワード・グレイが立ち上げた陶磁器の”絵付け”を専門とする工房です。
陶磁器の成型や焼成は一切行わず、絵付け前の焼き物を他工房から購入し、そこに自社のデコレーターたちの絵付けを加えて完成させ、販売していました。
こちらはジョンソン・ブラザーズ社がディナーセットとして製作していた”Pareek”(1920年代〜)シェイプの素地にA.E.グレイ社がデコレートを施した品物です。
上の二枚はどちらも同じジョンソン・ブラザース社Pareekシェイプのソースボート(ソースやスープカレーを入れる卓上食器)に絵付けを施したもの。
写真からは分かりにくいですが、ジョソン・ブラザーズの窯印の上にグレイズ・ポタリーの窯印(帆船モチーフ)が押してあります。
そういった経緯からか、同社は著名なデコレーター(陶磁器に絵付けを施す職人。絵付け師)を多数輩出したことで知られており、日本でも知られている20世紀のイギリス人デザイナー、スージー・クーパーも1920年代〜独立(1929年頃)まで絵付け師としてA.E.グレイ社に在籍し、一(いち)デコレーターとして腕を振るっていました。
スージー・クーパーが去った後の1930年代初頭から作られていた所謂「スージー・クーパースタイル」に属する最晩年の品物で、スージーの”ウェディング・リング”を彷彿とさせる柔らかいグラデーションの帯が淡い灰色で、漆のような紅色と共にツートーンで描かれています。
横浜店で販売中。
オンラインショップにも掲載しています。
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