From Factory
こちら、以前入荷した時計です。
イギリス人のDIYで、フレームをべたべたにペンキで塗られていてなんだか良く分からない状態でした。
ですが、フレームの状態や下地の塗装、接着箇所、何より時計を見たところ、ヴィクトリアンの時計と思われます。
一通り分解し、修理をしましたが、仕上げをどうするか悩みどころです。
実は木がやせている上に木部に虫食いが多く、充填材で強度は出ているのですが、剥離作業(薬品やサンドペーパーで塗装を落とす作業)に耐えられない状態でした。
ですがこのままだと素人のペンキべた塗りの状態なので、アンティークの下地が出るぎりぎりの所まで時間をかけて塗装を落としていきます。
下地の木、古い塗装、新しいグレーの塗装、全てのグラデーションが出た所でワックスフィニッシュ。
アンティークの状態に合わせてベターな仕上げを選択するのも頭を悩ませます。
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