From Factory
フェイクパティナ
アンティークを扱っているとどうしても出てくる問題が「追加」の問題です。
新品の商品であればパーツを追加したり加工しても、新品に新品の追加になるので違和感なく「追加」できます。
ですがアンティークの場合には時代を経てきた独特のパティナ(古色)が有り、各々違う表情を見せます。
実用品として設置、施行する場合、パーツの追加や加工が必要になる事が良く有りますが、新品や他のアンティークパーツを使う場合、同じ物に見えるよう古色仕上げします。
今回は、照明パーツです。
アンティーク照明で多いのですが、照明本体ではなく天井側に付くフランジが無いという状態。天井が単純な色の場合、天井の色に合わせて(例えば白とか茶)色付けすれば良いのですが、そうでない時には手間をかけ、同色にします。
この6種類のパーツ。下の3種類がアンティークオリジナルなので、上の3種類をオリジナルに合わせてます。
下地の調整し金属を腐食させてから、緑青色を塗布。
適度に擦り落としてから、ワックスでフィニッシュ。
こちらも同じブロンズなのですが、腐食の色が違います。調整して仕上げを変えます。
こちらも真鍮で色合わせ。
どれも、銅の合金なのですが、亜鉛、スズの含有量の違いや環境によって違いが出ています。
多種多様なエイジング作業の一例でした。
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