ドローリーフテーブル
英国アンティークのダイニングテーブルと言えば、まずは定番のドローリーフテーブルを挙げないわけにはいかないでしよう。
伸長式のテーブルの元祖で、縮めた状態から、補助天板(リーフ)を引き出す(ドロー)だけで、天板面を広げる事が出来ます。
広げた時に補助天板と主天板に段差は無く、主天板が一段落ちる様な動きをしますが、実際は引き出す前と後では高さが変わらないという、見えないところにギミック満載のテーブルでなんです。
補助天板は左右両側に仕込んであるのですが、引き出しても高さが変わらないということは、片側だけ引き出しても天板はフラットを保ちますので、最大、最小、片側出し、の3通りの大きさで使うことが出来るということです。
ドローリーフテーブルの起源は16世紀ですが、現在流通しているドローリーフは産業革命以降~20世紀始め頃、都市部に人口が集中し、住居が手狭になったために再流行した頃の物が殆ど。
物作りが工場制に移り変わり、規格サイズの木材で多くの製品が造られた時代です。
当時のドローリーフテーブルの主天板サイズは主に2種類。
3×3フィート=90cm90cmと、3.5×2.5フィート=105cm×75cm。
リーフはそれぞれ1フィート前後=30センチです。
当時のイギリスの住宅事情と経済政策が影響して、コンパクトなサイズのテーブルが世に出回りました。
そこが今の日本の住宅、家族構成などと絶妙にリンクし、非常に使い勝手の良いサイズになっています。
逆に、規格から大きく外れるサイズのドローリーフテーブルは規格外の特注品、もしくは19世紀以前の可能性が有るため、かなりの希少種、かつ造りの良いものが多い様です。
規格サイズとはいえ、脚も含めた全体のデザインは、イギリスの伝統を踏まえた物が多く、シンプルなものから個性派まで様々。
椅子と合わせてダイニングを演出してみて下さい。
キヤアンティークスでは、構造の修理はもちろん、リーフの引き出し、段差、ズレは徹底的に調整修復し、天板はお客様のライフスタイルに合わせた塗装に塗り替えて出荷致します。
Back to Page