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座卓改造テーブル 前編 | キヤアンティークス
From Factory

座卓改造テーブル 前編

最近リフォームによる自宅の仕様変更等で和室の無い家も増えてきているようで、不要になった和物家具を下取る機会が多く、中でも座卓の下取りを希望される方が増えています。

和物家具は素材や造りはヨーロッパのアンティークを凌駕するポテシャルを秘めているものの、いかんせん使い勝手が現代の日本では難しいようです。
いろいろ考えながら、久々に実験的に加工してみることにしました。

 

第一弾は、キヤ・アンティークス製作テーブルの脚を利用して天板をスワップさせたテーブル。

 

 

元は天板の裏に脚が差し込んであるタイプの座卓です。

突き板細工ですが、貼られてる板は超高級素材の縞黒檀。希少で頑丈、細工を加えるのも難しい木材です。

座卓のままだと使う機会がどうしても限られるため、ダイニングで使える様にモディファイします。

 

 

オリジナルのを外して、縞黒檀の一枚天板にします。

キヤアンティークスオリジナルテーブルの脚だけ造ります。

 

 

取り敢えず乗せて全体のバランスを見てみましょう。

 

 

これから脚の塗装に取り掛かる訳ですが、通常の修復や製作では、天板面より脚の方を濃く、暗めの色味に仕上げるのが定石です。

しかし天板と脚部は素材が違う上、天板は何しろ黒檀ですから真っ黒…脚も天板と合わせて真っ黒にすべきでしょうか?

ここの色と仕上げの工程は中でも最も考えさせられました。

色と艶気を天板と合わせる事も勿論可能ですし落ち着きも良いのですが、参考品として敢えてトリッキーな、水性ペンキの塗りっぱなしの仕上げを採用しました。

 

 

天板にクラックは有ったものの、オリジナルの塗膜が強かったので、オーバーウレタンで仕上げました。

 

 

製作した脚に質の良い天板を乗せただけのテーブルなので悪くなるハズも有りませんが、仕上げには好みが別れるかも知れません。

前述の通りかなり悩みましたし、実際スタッフ間では賛否がありました。

立派な縞黒檀の天板が見事で、洋室にも似合いそうです。

藤沢店で展示販売しています。

次回は花梨材の座卓を改造します。第二弾に続く。

Shere
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